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ドイツ政府は、不法移民対策として国内の国境管理を2027年3月半ばまでさらに半年間延長すると発表しました。内務大臣Dobrindt氏が欧州委員会にこの決定を伝えたと報じられています。この措置は、2024年9月から実施されており、今回で複数回目の延長となります。
Dobrindt大臣は、ヨーロッパの対外国境での動向が、不法移民の抑制には依然として管理が必要であることを示していると述べています。実際、2024年9月から今年1月までに、ドイツ警察は約68,000人の不法移民を国境で阻止し、その約3分の2を即座に送還したとされています。
Schengen協定は加盟国間の自由な移動を原則としていますが、国内の安全保障が脅かされる場合に限り、一時的な国境管理が認められています。ドイツ政府は現在、不法移民の流入が国内の安全保障を脅かしているとの立場を取っています。
知っておきたいSchengen協定
1985年にオランダ、ベルギー、ルクセンブルク、ドイツ、フランスが署名した協定で、現在29カ国が加盟しています。原則として加盟国間の国境ではパスポート検査などの個人管理を行わないことで、自由な移動を保障しています。
しかし、この国境管理は物議を醸しており、今年4月にはドイツの裁判所が現在の国境管理がSchengen協定に違反すると判断しました。ドイツ政府はこの判決に対し上訴しています。
特に、オランダ側の国境自治体からは強い懸念の声が上がっています。国境手前での渋滞が原因で複数の交通事故が発生しており、これまでに少なくとも4人が死亡、10人以上が負傷しています。最近では、A12のBabberich付近で3人が負傷する事故も発生しました。Zevenaar市は、オランダのインフラ大臣Karremansに対し、ドイツの担当大臣と協議するよう求めています。
今回のドイツによる国境管理の再延長は、オランダ在住の私たちにとっても無関係ではありません。特に車でドイツへ移動する機会が多い方にとっては、交通状況に直接影響を及ぼす可能性があります。
Schengen協定によって国境を意識せずに移動できるのがヨーロッパの大きな魅力の一つでしたが、近年は安全保障上の理由から一時的な国境管理が常態化しつつあります。
この状況は、島国である日本で育った私たちには新鮮に映るかもしれません。日本には陸続きの国境がなく、国境管理といえば空港や港での出入国審査が主です。しかし、ヨーロッパでは、国境という線引きが日常生活にどのように影響を及ぼすかを肌で感じることができます。
特に、オランダとドイツの国境付近に住む方々にとっては、交通渋滞による事故リスクの増加は深刻な問題です。記事にあるように、すでに死傷者も出ています。もしドイツへ車で向かう予定がある場合は、時間に余裕を持ち、最新の交通情報を確認することが非常に重要です。予期せぬ検査や渋滞に巻き込まれる可能性を常に念頭に置いて運転してください。
今回の措置は、ヨーロッパ全体が直面する移民問題の複雑さを示しています。自由な移動を保障するSchengen協定と、各国の安全保障や不法移民対策とのバランスは、今後も議論の中心となるでしょう。私たちはこの状況を理解し、自身の行動に反映させる必要があります。
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